食事放浪記 ~一食目~
俺は中田仏(なかたぶつ)。32歳実家暮らし独身の平凡な会社員だ。毎日起きて仕事して寝る。そんなつまらない毎日だが週に一度だけ楽しみがある。
それは外食だ。
おれは小さい頃から親が厳しくお小遣いももらえず、バイトもさせてもらえなかった。たまにもらえるお金もたかが知れていた。当然外でご飯も食べることもなく会社員になるまで外食をしたことがなかったが最近になりようやく許しを得たのだ。
仏「さてと、、、今日は何を食べようかな。」 仏「昨日テレビでとんかつの特集やってたしなとんかつでも食いに行くか。ん?」
仏「松屋か・・・いったことはないけど今日はとんかつの気分なんだよなぁ。」

仏「とんかつあるじゃん!!!!」
仏「今日はここに決定だな!」
早速食券を買い席に着く。夕方だからか店内は比較的落ち着いていた。 店員「お待たせしましたー」 五分もしないうちに料理が運ばれてきた。

私はロースかつ&ささみかつ2枚定食ご飯特盛を頼んだ。 せっかく週一回の楽しみだ、贅沢して怒られることはないだろう。 仏「この量で1000円切るなんて、やはり大手チェーンというのは馬鹿にできないな。」 ささみカツもロースカツも分厚く衣もサクサクでタルタルソースによく合う。ロースカツも脂身ばかりのカツかと思っていたが脂身と赤身がちょうどよく全くくどさが来ない。ご飯もプラス40円でこんなに食べることができる。 とんかつとご飯を頬張り流し込む味噌汁は至福のひと時である。 口直しとして食べるキャベツはシャキシャキとした食感で満腹感を満たしてくれる。 仏「最高だった・・・ご馳走様。」 正直ここまでのものが食べれると思っていなかったために、俺のおなかと心はとても満たされた。
仏「しかしこの値段でこのクオリティ、もっと有名な店はどんなものなんだ・・・(ゴクリ)」 ご飯を食べた直後なのに私は未知なるお店に心躍りだしていた 。





仏「・・・ッハ!!?」

仏「夢か・・・。久しぶり懐かしい夢を見たな。」
仏「全く、昔はあんなに賑やかだったのに。」
ーーーーーーーーーー続くーーーーーーーーーー